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2016年8月13日土曜日

悩み・不安で苦しい時や美しい毎日を送るために:『お寺流掃除』【NHK】

「8/13」の「趣味どきっ」というNHK番組で
「お寺の知恵拝借」という番組が再放送していました。

第1回は「作務」が内容で寺流お掃除を紹介していました。

お寺といえば
作務、禅
精進料理、自然
ということがポイントだそうですね。

お寺の門をくぐると何とも言えないすがすがしさがあるものですが、
我々の日常生活と何が違うのか
ちょっと興味がありましたので、メモしてみました。


ここ数年、「ときめき」とか「そうじ力」等々
お掃除に興味を持っている方も多いと思いますが、
そんな方たちの「話のネタのひとつ」にでもなればと思います。

・お寺の朝
・朝食後に掃除(作務)
・まずは一カ月?
・掃除はきりがないもの

という内容でメモしていきたいと思います。
御存知の内容もあるかもしれませんが、ひとつお付き合いくださいませ




・お寺の朝

番組の今回の舞台(取材先)は
横浜市に在る「總持寺」というお寺でした。
700名を超える修行僧が暮しているそうです。

お寺の修行の目的は
迷いや不安を取り除くことですが、
その方法のひとつとして、作務が欠かせません。

作務は「さむ」と読むそうですが、
お寺が『きれい』なのはこの作務を欠かさないから
ということも関係しそうですね(!?)

【一掃除二信心】
という言葉があるようです。
(仏教に限らず)神仏を祀るには清潔が基本、ということでしょうか?

まず、寺と俗世間は時間の流れが違うようです。

雲水たちの修行は朝から始まります。
作務は夜明け前に開始です。

起床:夏は4時、冬は4時半~

係のひとが全員を時間ぴったりに起こします。
その時は
鳴り物(大きな鈴のようなもの)を目覚ましがわりにします。

坐禅:4時15分ごろ
墨染を着て行います。

読経:5時

また、
その時も所作を美しく、無駄がないように努めながらです。
所作すべてが修行だと考えられています。

朝食:6時
起床して2時間後ですね。

メニュー:朝はおかゆに漬け物、ごましおの3点です。

700年前から毎日同じメニューだとか。
同じ所作で食べることになっています。
この同じ動作というのが修行のひとつになっているそうです。

→所作を毎日続けて身に着けていくのがねらいだとか。

・朝食後に掃除(作務)

朝食後に作務衣に着替えて掃除(作務)になります。
掃除は朝昼2回あるようです。
その時は
修行僧が全員で廊下の水ぶきをやり、
木目にそって拭き清めることになります。
30分で全ての掃除をやらなくてはいけませんし、
1年目の雲水はついていくだけでやっとだとか。。

しかも、
今回取材先である「曹洞宗大本山總持寺」は
180Mちかくある長い廊下をダッシュで雑巾がけしていました。

こうして繰り返し、掃除や修行をおこなう事で、
雲水たちは段々と風水や迷いが消えていくそうです。
そのとき「早く終われ」と思うのではなく、
目の前のことに集中+無心でやることがポイントです。

無言で行うと集中するので、
汚れにも気がつきやすくなるのだとか。

ちなみにお寺ではトイレも裸足・素手で掃除です。
道具は床は雑巾、便器は便器用のたわしなどを使用し、
洗面台は台所用スポンジで磨きあげます。
毎日磨くので【洗剤が必要無い】だそうです。

ちなみに、雲水たちは
昔ながらの箒や雑巾の他、スポンジやたわしなどの
道具を駆使して場を清めていらっしゃいました。

・まずは一カ月?

この厳しい掃除ですが、
とくに毎日の約180メートルの雑巾がけダッシュなど、
雲水たちはついていけるのか?と思うかもしれません。

最初は立てないくらい疲れてしまうひとたちも、
一週間たつうちに段々慣れて来て、
一カ月もすれば長廊下を拭けるくらいまでに
身体も変わっていくそうです。

いやはや、ヘタな運動より体力付きそうですものね。

・掃除はきりがないもの

【前後際断】という言葉が有るそうです。

掃除は心を磨くといいますが、
何故心を磨くことになるのでしょうか?

曹洞宗では「やるべきことに必死に取り組むのが修行」
だという考えだそうです。
時間を流れではなく「今一瞬」ととらえ、
修行も今一瞬に集中することが必要と捉えるそうです。

副監院の山口正章さんによると
「毎日目の前にあることを何でもきちんと行っていくこと」
が重用だと言います。

掃除した傍から汚れはついてしまうもの
例えば庭掃除では落ち葉を掃いたそばから
新しい落ち葉がまた降ってきます。
だから常に磨くことが必要であり、
掃除を通して心のチリを掃くことに繋がる。
今に集中していれば過去や未来に悩む暇もない、だそうです。

ちなみに、
午後4時半頃に掃除はいったん終了です。
その後は夕食~夜の作務を行っていくそうです。

最後に)

今回視ました番組の「ポイント」としては
・所作を美しく
・日々の繰り返しが大切
・今やるべきことに集中すること
以上の3点だとか。

また、ひとつのことをきちんと集中して行う事が大切だと
いうことでした。

そういえば、余談ながら
某2ちゃんねるで、掃除関係の掲示板を拝読したことがありますが、

悩みや無気力状態の時に、あえて掃除や捨て作業に集中することで
悩んでいる心情から浮上したとか、良い方向へシフトできたという方も
おられるようです。

そう考えると、修行(作務?作業?)を無心に行うことで
「今に集中~あえて『無』になる時間を作る」ことが
心の持ち方や考え方などが良い方向に作用したり、
思考パターンが悪循環に陥ることを食い止めるとか、
何らかの建設的なアイデアが浮かぶとか、
そういうことがあるのかもしれませんね。

だから、ふと自分の黒歴史を思い出して、
赤面のあまり「ぎゃー」と叫びつつ
そのへんを転がっている時間があるなら
目の前の事に集中して、早くこのブログ書き上げろ。
ということなんですね…。

上記御参照ながら、
住職?副監院の方が語っておられたように、
「たまには心のチリを掃く気持ちでお掃除をやってみる」と、
新しい発見が有ってよいかもしれませんよ?

この筆者がやるかどうかはともかk…もごもご

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